今日は楽しい「しっかし、よく集まったもんだよねぇ」
俺の隣にいる黒髪の青年が、俺にそう言う。
「「誰だろう?」」
俺は、この青年に見覚えがない。
「あれ、まさか岡崎僕のこと忘れちゃったの?僕だよ、僕、春原だよ」
「えっ!だってお前、金髪じゃないじゃん」
「当たり前だろ!今は会社勤めなんだから」
春原は顔をくわっ!とした。
「わかったよ。でも、春原ってわからないな。よし金髪に染め直そう」
「分かるよ!嫌だよ!会社クビになるよ!」
三段突っ込みか。やるようになったな春原。
しかし今日は、さっき春原が言ったようにいろんな人が集まった。
さすがに宮沢が、お友達を20人くらい連れて来た時は、アパート壊れるかと思ったがな。
今日はひな祭りで、俺のアパートで雛人形を飾ってみんなでパーティーをすることになった。それで俺は、高校の時の知り合いに出来る限り連絡を取った。みんなもういい大人だし断るやつも出てくると、思ったがみんな了承してくれた。
案外みんな暇なのかな。
「んっ?」
俺が考え事をしていると、俺の嫁である智代が手招きをしていた。
「どうした智代?」
「いやな今日は、ひな祭りなんだからお内裏様とお雛様は、一緒に居ないとダメですよって渚が言うからな」
なるほど古河が、確かに言いそうだな。
ということで俺は、料理の有る席に戻った。
「そういえば智代はお酒は飲めるの?」
杏が智代に聞いていた。
「いや、一度朋也に勧められて飲んだんだが、どうもその時の記憶が無いんだ」
智代はどことなく悲しそうにいう。
「一杯くらい飲んでみたら?」
「うーん、しかしなぁ。では朋也に聞いていいと言ったらいいぞ」
「なぁ朋也、私はお酒を飲んでもいいか?」
当然俺は、智代がお酒を飲むとどうなるのか、知っているのでここは「だめ」という方がいい。
しかしさっきから智代は、上目遣いで聞いてくるので、正直に言えば断れない。
「智代、一杯だけなら」
「ホントか、朋也ありがとう」
断られると思っていたのか、智代はとても嬉しそうにしていた。
「それじゃ智代かんぱーい」
「ちん」と音がなり二人は杯を交わす。
ちなみに智代は一回と言っていたが、これで智代が酒を飲みのは、三回目だ。
「ふぅーおいしいわね、智代」
「・・・」
「どうしたの智代?」
杏が心配そうに顔を覗き込む。
「と・・・」
「と?」
「朋也ーー」
はぁ、やっぱりダメか。
「俺はここにいるぞ智代」
「あっ朋也」
智代は俺に近寄ってきて
ギュッと俺に抱きついた。
「朋也ギュッとして」
だが俺はギュッと出来なかった。
「朋也まさか私のことが嫌いになったのか!?」
「いや違う!俺が智代のこと嫌いになるはず無いだろ」
「じゃあどうして?」
「それは・・・」
なぜ俺が智代のことを、抱き締め返すことが出来ないか、と言うと
むちゃくちゃ痛いからだ。智代のギュッとする力ははんぱなく痛くて、気を抜くと背骨をやられそうになるほど痛い。
だから俺は二回目に「智代、痛いから離して」と言うと智代は素直に離してくれたが、その後泣いてしまって、なだめるのに一日かかってしまった。
そして今に戻る。
俺は力を振り絞って、智代のことをなんとか抱き締め、その髪をなでた。
「智代大好きだから」
「私も大好きだぞ朋也」
「え〜と二人がラブラブモードに入ってしまったので、今日はこれでお開きにしたいと思います」
杏がそう言うとみんな口々にお幸せにーと言って出ていった。なんか一人だけ「あんたそうとう、うらやましいっすねっ」とか言ってたのは、俺の気のせいだろう
「智代どうする今から?」
「このまま抱き締めてて」
正直痛いがそんなこと言えないので、ずっと抱き締めていると「すーすー」
智代の寝息が聞こえてきた。
俺は智代を起こさないように、そっと抱き抱えると、布団を敷いて寝せた。
「智代いい夢見てくれな」
俺は智代の頬に、そっとキスをした。
後日談だが智代はその次の日二日酔いで苦しんだ。
どうもご清聴ありがとうございました。覚えてくださっている方は、いらっしゃらないと思いますが、作者の龍龍です。こんなギリギリに完成させてしまい、クロイ≠レイさんには非常に、迷惑をかけてしまいました。
もっと自分に磨きをかけたいと思いました。